▶ グリーフワーク

グリーフワークとは

 グリーフワークとは、「悲嘆」を意味するグリーフ(grief)と「仕事」を意味するワーク(work)からなる言葉で、「悲嘆のための作業」という意味です。このグリーフワーク(悲嘆のための作業)を行い、悲嘆感情を出すことで悲嘆のプロセスを進めることができると考えられています。また、悲嘆にはグリーフワークだけでなく、周囲の人々が支援するグリーフケアというものもあります。

 

グリーフワークの種類

 グリーフワークの種類としては、実に様々なものがあると考えられます。もっとも身近なもので言うと、葬式や法事が挙げられます。葬式や法事は、形式的な行事のように思われますが、これらは死別による悲しみを吐き出すための場であり、グリーフワークのひとつと考えられています。また、グリーフワークは悲嘆のための作業であるため、個々によって異なるものであると私は考えています。例えば私の場合、HPで自分の気持ちを文章で表現していますが、これにより気持ちを整理することができるため、私にとってのグリーフワークと言えることができます。他にも自死遺族の会に参加したり、お墓参りをしたり、はたまた歌を歌ったりと実に様々なものが考えられますが、その作業がその人にとって悲嘆に繋がるものであることが重要です。

 

グリーフワークとグリーフケア

 グリーフワークは個人で行うものですが、悲嘆のための支援としてグリーフケアというものもあります。代表的なもので言うと、カウンセリングであったり、自死遺族の会が挙げられます。グリーフケアで重要なことは、その人がグリーフワークを進めることができるような支援をするということです。支援といってもそれは励ましたり、アドバイスをするという意味ではありません。悲嘆感情を全て出し切ることができように、その人の気持ちに心を傾け、傾聴することが大切で、相手の気持ちを抑えつけたり、否定したりといったことは避けるべきだと思われます。