▶ トランスパーソナル心理学

トランスパーソナル心理学とは

  トランスパーソナル心理学とは、個を超え、地球を超え、宇宙を超えた何かを感じるとることで、自分が全体の一部であることを認識し、自己統合を図るとしたスピリチュアル的な側面を持った心理学です。この心理学は非科学的な部分があるため、宗教やオカルトといった批判的な意見もあるようです。

 

個を超えた繋がり

 通常、他の心理学では個人の内面や行動における問題を解決することを目的としていますが、トランスパーソナル心理学では個を超えた繋がりを意識することで、自分自身の存在価値を見出そうとします。人や動物、植物、地球や宇宙といったものはそれらを超える何かで繋がっており、個はその一部であると考えます。私のイメージですが、超越した何かとは”命のサイクル”を指しており、個をその一部として考えると、すべての個はサイクルを形成するための歯車のようなものであると考えています。そのため、個はサイクルを形成するために必要で、不要なものはないということができる訳です。仏教でいう輪廻転生や不生不滅といった考え方に近いかもしれません。

 

トランスパーソナルへ

 個が超越した何かの一部であることはすでに述べましたが、個の概念を個人の生活や活動の中にも見出すことができます。それは3つの段階があり、プレパーソナル、パーソナル、トランスパーソナルの順で形成されます。プレパーソナルはまだ自我が形成されていない状態を指しており、自我を形成した状態をパーソナルと言います。そして、形成された自我を更に高見へと向上させた状態をトランスパーソナルと言います。各段階を昇るにはハコミセラピーやフォーカシングで心の声に耳を傾けることにより、超越した何かから与えられている課題が見えてくるようです。

 

トランスパーソナルな生き方

 トランスパーソナルな生き方とは、全体の流れの中に生きるというイメージで捉えることができます。この流れは超越した何かによって与えられるものであり、これを個に対する課題であると信じることによって、楽しみも悲しみも、そして、苦しみにも意味を見出すことができるのです。