「悲しい本」
作:マイケル・ローゼン
絵:クェンティン・ブレイク
訳:谷川 俊太郎
出版社:あかね書房
ジャンル:絵本
この絵本には明るさはありません。というのも、大切な人を失う悲しみ、辛さが綴られた絵本だからです。しかし、この本ほど遺族の気持ちを代弁した本はないかもしれません。悲しみに浸りたいとき、読んでみてください。『誰にも、なにも話したくないときもある。誰にも。 どんなひとにも。誰ひとり。…私の悲しみだから。 ほかの誰のものでもないのだから。』
「いつでも会える」
作・絵:菊田 まりこ
出版社:学研
ジャンル:絵本
大好きだった飼い主みきちゃんが突然亡くなって、戸惑う飼い犬のシロ。みきちゃんと一緒に過ごした日々。会いたいのに会えない。けど、シロは気付きます。みきちゃんといつでも会えることに。みきちゃんを想うシロの気持ちと絵本の優しい雰囲気が自然と涙を誘います。
「む」
作:目次 知浄
出版社:高浜印刷
ジャンル:詩画集
著者は浄土真宗本願寺派の女性布教使ということですが、自死遺族の立場として読むと心にグッとくるものがあります。特に最後の詩は大切な亡き人の気持ちを読みあげているような内容で泣きそうになりました。ほんわかした雰囲気の詩集で、作者の言葉が心に響いてきます。
「でも、わたし生きていくわ」
作:コレット・ニース=マズール
絵:エステル・メーンス
訳:柳田邦男
出版社:文溪堂
ジャンル:絵本
突然の事故でパパとママを亡くしてしまったネリーたち。兄弟3人は別々のところへ引き取られることに。優しい人たちに囲まれて、新しい友達も出来て、不自由のない暮らし。でも、パパとママのことが忘れられない。ネリーの言葉「悲しみは消えないけれど・・・」、頑張って生きようとするネリーの姿に共感できます。
「ありがとう 今までもこれからも」
作:みや れいこ
ジャンル:豆ブック(絵本型ミニカード)
読んでいると、今は亡き大切な人への感謝の気持ちが自然と溢れてきます。今までも、これからも・・・ありがとう、優しい気持ちが溢れる、そんな一冊です。