今日は父の命日。
月日が経つのは早いもので、
あの日から5年が経ちましたが、今でも最後に会った日のことを思い出します。
あれは盆休みに東京から久しぶりに帰って来たときのこと。
父が私を迎えに来てくれて、一緒に昼を食べる事になりました。
連れて行ってくれたのは、私の高校合格祝いに家族で行ったお寿司屋さん。
自分にとってはすごく特別な場所。
特に何を話す訳でもなく、ワサビの効いた寿司を食べました。
社会人になったということもあり私がお金を払おうとしたけど、父が払ってくれました。
ズボンのポケットから無造作にお金を取り出す父は、
以前よりも痩せこけて小さくなったような気がしたのを覚えています。
後になって分かったけど、痩せたように見えたのは気のせいじゃなかったんだね。
ひとりでいろんなものを背負い込んで、心も体も疲れきってたんだよね。
あのときは聞かなかったけど、あの場所に連れっててくれたのは、
きっと俺の就職祝いだったんだよね。
自分のことだけで精一杯だったはずなのに・・・。
後になって気付くことが多くて、後悔ばかり。
何も気付いてあげられなくてごめん、父さん。