▶2016.03 10年目

父が亡くなって10年。

 

結婚し、子どもが産まれ、自分も家庭を持つ立場に。

父と同じ立場に立って、父親の気持が分かるようになった。

 

特に感じるのが、親の子に対する思い。

 

子どもが産まれたときは、無事に産まれて本当によかったと感動した。

あまりの可愛さにいつまで見ていても飽きなかった。

今では子どもや家庭のために頑張らないと、という気概も持つようになった。

 

ここまでは、ごくごく普通の感情の変化だと思う。

変わらない気持ちが、父が自死してから感じていた『自分も同じように自死をするのでは…』という気持ち。

でも、この気持ちは持ちつつも、絶対その道だけは選ばないという強い気持ちも芽生えた。

今は後者の気持が圧倒的に強いから、前者はうっすらした感じだ。

 

家族に対する気持ち断ち切るほどのつらさって…。

家族に対する想いが強くなればなるほど、理解できない部分は大きくなる。

 

そして、父を想うと今も涙が出る。