父が亡くなって10年。
結婚し、子どもが産まれ、自分も家庭を持つ立場に。
父と同じ立場に立って、父親の気持が分かるようになった。
特に感じるのが、親の子に対する思い。
子どもが産まれたときは、無事に産まれて本当によかったと感動した。
あまりの可愛さにいつまで見ていても飽きなかった。
今では子どもや家庭のために頑張らないと、という気概も持つようになった。
ここまでは、ごくごく普通の感情の変化だと思う。
変わらない気持ちが、父が自死してから感じていた『自分も同じように自死をするのでは…』という気持ち。
でも、この気持ちは持ちつつも、絶対その道だけは選ばないという強い気持ちも芽生えた。
今は後者の気持が圧倒的に強いから、前者はうっすらした感じだ。
家族に対する気持ち断ち切るほどのつらさって…。
家族に対する想いが強くなればなるほど、理解できない部分は大きくなる。
そして、父を想うと今も涙が出る。